Photo by Kenji Kuroshima http://www.hula-hawaii.net/
生の歌声や、打楽器、弦楽器等、電気を使わないアンプラグドな音には、
とても強力なパワーがあり、それに力をもらって癒されていることに気づいたのは、
フラのカヒコ(古典フラ)を始めてしばらくしてからでした。
フラは、アウアナ(現代フラ)とカヒコ(古典フラ)に大きく分類できることを以前お話しましたが、
カヒコ(古典フラ)は、あまり一般には目にしたことはないかもしれません。
カヒコには、ハワイアンバンドはいなくて、華やかな衣装もメイクもありません。
クム(先生)の歌とチャント、そして写真にあるイプヘケとよばれる大きいひょうたんのうなものや、
パフドラムなどの打楽器に導かれて踊ります。
イプヘケの音が、パンパンドンとなった瞬間から、
一気に現実を離れて、まずはクムとつながり、そして一緒に踊るダンサーとつながり、
そして、それらが一緒になって、他の何かとても清らかなものとつながっている感覚になるんです。
その誘いを、まず始めにするクムの声や打楽器の音。。
その生の音は、全身の毛穴から浸透して、血液に送り込まれ、
生身の身体を動かす原動力になるんです。
夏祭りなんかでも、太鼓の音とかって、妙にテンション高くなったりしませんか?
生の楽器や声は、感覚を呼び覚ますというか、
全身でそれを感じ取って、なんだかとても生きている感覚を私は感じます。
実は、私、学生のころ、ちょっとバンドをやっていて、
一番かっこいいと思ってたのは、目立つボーカルでもなくギタリストでもなく、ドラマーでした。
コンサートなんかに行くと、ドラムに一番目と耳が行きますし、かっこいいと思います。
太鼓的なものって、なんか、遠い記憶を蘇らせるというか、
私は、身体の底の底にある感覚を揺さぶられます。
あなたの好きな音は何ですか?
それを生で聞く機会はありますか?

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