”何者かになりたい”
という思いは、会社員としての自分をどう捉えていいのかわからなかったからだと思います。
会社員なんてものにはなりたいとは一度も思ったことがないし、
でも現実として会社員でしかない自分が本当の自分なんだと認めることができなかったんです。
でも、私は既に何者かであると言えるものを持っています。
私はフラダンサーです。
もちろん、いち生徒であってプロではありません。
でも、ひとたび舞台に立てば、そこには観客がいますので
「私、プロじゃないんです!ただの生徒だから下手なんです。大目に見てくださいね。」というのは通用しません。
フラの舞台に立てば誰でも生徒ではなくフラダンサーなんです。
私は、自分が何者かであることの一部をフラを踊ることによって
フラの世界に没頭する期間を経て認識できたんですね。
フラでなくても、誰もが”私はこれをする人です” と言えるものを持っているはずです。
つまり、自分が好きな世界を持ってるということです。
迷いが多い時、いろいろと物事がうまくいかないとき、
悲しい時、さびしいとき、ねたみの心に苛まれるとき、前に進みたいのに進めない時。
そういう時は、その自分が持ってる自分の好きな世界により没頭すると
気がついたら違う景色が見えていたりしますよ。
