そうだ、ブログを始めよう!??

「村上春樹、河合隼雄に会いに行く」という対談集の中で、
なぜ小説を書き始めたか 、という理由について、村上さんは、

「なぜだかぼくもよくわからないのですが、ある日突然書きたくなったのです。」

と言っています。

必死に働いて来て、29歳になって、
ある日”ほんとうに” 突然「そうだ、小説を書こう」と思って、
万年筆と原稿用紙を買いに走り、仕事が終わってからコツコツ書くようになったそう。
それまでは、”ほんとうに”小説を書きたいということを考えたことは全くなかったとのこと。
そんなことってあるんですね〜。
でも、小説家になりたいとは思っていなくても、
”小説”というものは、村上さんの中に深く深く存在していたものなんだと思います。
自分の中に全くないものは、出て来ようがありませんからね。

ちょっと話はそれますが、この、
”本人は何にも強い夢や意志がなかったのに、なぜかある日小説を書き始めてしまった。
そして、文壇に属さなくても、自由なスタイルで、なぜだか大人気作家になってしまった”
という感じを昔は好きだったのですが、
今は、ちょっとイラっときます。
私のように必死でもがいてる人間からしてみれば、なぜだか作家になってしまった、というのは、
うらやましすぎる展開だし、ある種の方程式を知りたいのに、
なぜだかぼくもよくわかんない、と煙にまかれた感があるからです。

本筋に戻りますが、村上さんは振り返れば小説を書くということは、
ある種の”自己療法”のステップ”だったような気がする、と言っています。

「ブログを書く」こともある種の自己療法なんじゃないかと私は思います。
(昨日の記事でも書きました。ブログの効能
”頭で考えてること”、”心で感じてること”を言葉に書いてみると、認識の仕方が違ってくるんです。
思いや考えが言葉となって自分を離れた瞬間に、意味を持ってくるというか。
それに書いている時は自由です。
誰もあなたの頭の中を束縛したりはできませんから。

何人の人が、ある日突然「そうだ、ブログを始めよう」と思うのか検討もつきませんが、
人ってとある節目節目で、自分のほころびをつくろうというか、自分の傷を癒すために、
”何か”を始めよう!”と突然思うものなのかもしれません。
私にとって、フラはその感じが強いですね。
なぜだかわからないけれど、踊り始めてしまった。。
フラなんてほとんど知りもしなかったのに。 。
村上さんが言ってるのもそういうことなのかな?

彼の言葉で、印象に残ったのは、
仕事を終えて、台所で1−2時間コツコツ小説を書くことは
”とてもうれしいこと”だったのだそうです。

きっとそこがポイントなんでしょうね。

実は、私は、この自分のブログという場所を持って、毎日書いて発表することは
ときどきとってもつらいけど、根底にあるのは、”よろこび”なんですよね。
書く事が好きなんです。
ネタを考えるのも好きなんです。
フラを踊る事もとてもうれしいことです。

だから、何か突然、そうだ、あれをやろう!と思ったら、始めてくださいね。
その日のうちに。 本当に、それはきっときっと大切なことにつながると思うのです。

ある日なぜだか突然ブログを書きたくなって、ブログを開設して、
書いてみたらこれまでないスタイルのブログになっていて、
なぜだかわからないけれど本が出て、売れっ子作家になっていた、
なんてことは、やっぱりちょっと考えづらいけど、でもまあ、あり得ないことでもないですよね。
3億円の宝くじにあたるよりは、確実なような。。
その辺は、大いに妄想もしながら、
ブログをよろこびをもって苦しみとともに、毎日綴っています。

村上さんへのリクエスト。
日本でしゃべってください。外国じゃなく。

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