フラの先生がよくこう言うのです。
「ダンサーがその曲を本当に理解して踊っているかどうかは、目を見ればわかる。
本当に曲を理解して表現している人は、目の奥が輝いているんだよ。」
と。
フラがうまい人はたくさんいます。本当にたくさんいます。
でも、そんな目をして踊るダンサーはなかなかいません。
日本でもハワイででもです。
私の中で、そんな目をして踊るダンサーは、一人しかいません。
それは、いつもお手本にしているフラシスターです。
彼女の目を見ると、彼女が踊りながら見ているものが見えるような気がします。
チャントも最高に上手で、
踊りだすといつも彼女の周りだけ違う風が吹いているのです。
踊りの技術的な上手さも格別ですが、
やはり、彼女はとてもつながっているんです。
それは曲とつながってるとも言えるし、
上の方の何か神様のような人達とつながっているように見えるのです。
表現するということはとても難しい。
あまり行きすぎると、私を見て!的な踊りになってしまう。
でも、抑えると、死んだ踊りになってしまう。
あまりにも私を見て!という踊りも辟易するし、
死の舞は、踊る方も見せられる方も苦痛でしょう。。
どやっとせずに、でも、エレガントに、ドラマティックに誇り高く
フラを踊ることの、なんと難しいことよ。
難しいんです。
だから、時にどやっとしたり、時に抑えすぎてしまったり、
またやっちまった!と落ち込んだりを繰り返しながら、
高みを目指せばいいのだと思います。
私もいつかあの憧れのダンサーのように踊りたい。
