愛する勇気

とあるトピックになると、彼は少し感情的になる。
その裏側にはとても複雑な彼の事情がある。
彼の闇の部分だ。
その感情をぶつけられたとき、最初はすごく戸惑った。
どう答えていいかわからなかった。

でも、何度目かのとき、
私は、ハウルの動く城のソフィみたいに、

「あなたを助けたい!」

「あなたを愛してるの。」

と衝動的に叫びたくなった。

彼が、彼の秘密の闇の洞窟に招き入れてくれた感じがして、
その光景は、少し、いやほんとはかなり怖いものであったのだけれど、
同時に愛おしくて仕方がなかった。

私は、愛してるの、とは言えなかった。

でも、代わりに

「それがどうしたの?そんなことは私には全く問題じゃないけど?!」
と言い放った。
そしたら、彼の声のトーンが少し下がって、ほっとした。

私は、やっぱり彼に愛を伝えたいと思う。
間接的な表現や、行動や、まなざしではなく、
”愛している”ということばを私の口からはっきりと発して。

愛するということは、愛していると伝えることだけではないと思う。
でも、愛しているという言葉でしか伝わらないものがあるから。

そのタイミングは訪れるかもしれないし、訪れないかもしれない。

私の大切な友人が言うように、
自分で選ぶ道は、どういう経路を辿るにしても
結局は同じ場所につながるんだと思う。

だったら、あまり失うことを怖がらずに
失えば違う道があって、
その道はやはり私の求めてやまない“真実の愛の場所”へつながるんだと
信じる勇気をやっと持てている気がします。

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