私が一番ほっとしていられる英語環境は、ビジネスの場です。
ある意味簡単だからです。
私は、アジアン系ですが、10年ほど英語でお仕事をしていました。
最初は、テクニカルな単語を覚えたり、その業界独特の表現を覚えたりするのが大変でしたが、慣れれば簡単です。
なぜなら、ビジネスの場で行われる会話は内容が限定されているからです。
お客さんから電話がきても、「○○についてのことなんだけど。」と切り出された瞬間から、だいたいの会話が予測できますし、ほとんどの場合、自分が見た事も聞いた事もないような単語や言い回しが使われ、話が展開されることはありません。
業界によって違って来るとは思いますが、顧客からの問い合わせは、たいてい価格のことや、製品の進捗状況、出荷状況、あとはクレームです。クレーム内容もだいたいいつも似通ったものです。
対顧客ではなく、社内で外国人の方と英語でコミュニケーションをしたり、外国の本社とコミュニケーションするのであれば、なおさら簡単ですね。
普段一緒に仕事をしていれば、だいたいの人と成りもわかるし、もちろんトピックは限定されるし、ミーティングなどはあらかじめアジェンダが用意されてあって、準備してのぞめたりもします。
英語でのプレゼンは何度も練習すれば良いだけの話です。
質疑応答も準備できます。
自分にしっかりとその業界で経験があればうろたえる必要はありません。
英語になったとたんに、その経験は失われるわけではないからです。
最初は、少しがんばって、よく使われる英語表現をがんばって覚えれば良いだけの話です。
あ、でもビジネスで苦手な場面がありました。
それは顧客との会食の場です。
顧客とビジネスじゃない話は何を話していいのかわからなかったし、でも会食中のリラックスした時間はちょっと裏話を聞けたりする場なので、うまくビジネスの話に持っていかなければいけなかったり、だいたい日本語でも好きじゃない場です。
苦手なので、会食中の会話のトピックをよく考えていたものです。
