真実の愛で目覚めた後は、
何だか森や花たちが歌いだし、人々は踊りだし、
すべてから祝福され、
”二人は永遠にしあわせにくらしたとさ”
と、締めくくりたくなるものです。
ただ、現実は、
真実の愛をそそがれて、自分の呪いが解けたとしても、
飯を食っていかなければならず、
”お金”というものが必要なわけで、
かすみを食って生きていくわけにはいきません。
クラクラした真実の愛の時間を過ごした後は、
ただ、またひたすらに、私は私を生きるしかなく、
でも、真実の愛を注がれたあとは、
何をするにも足取りが軽く、
目に映るものはこれまでより色あいが鮮やかに見えます。
現実はある種ファンタジーなのだと思う。
