真実の愛で救われる。

少年が追いかけてきて(詳細はこちら
”真実の愛だけが彼女をすくえるんだ!”と言ってくれて、
うんうん、そういう映画好きだし、きっとそういうことってあるんだと思う。
と思っていました。

そして、その後、
コナンとパズーとナウシカとアシタカの目をミックスしたような彼と
ウルの木の下で語り始めたのです。
ちょっと説明しないといけないことがあって。

緑が美しくて、ウルの木がとても立派で、いい風が吹いていて、
鳥たちが歌っていて、
となりのベンチに座る彼を含めて、
それはもうこの世のものとは思えない
美しい光景でした。

永遠に終わって欲しくなかった。

ほんの一時間ほど、お話をし、
解散になったわけですが、
忙しい中、私のつたない説明を信頼し、全身で聞いてくれる、
というのは、愛でしょ、愛。

私は、説明をしながら、彼の目から放たれる愛のビームで、
クラクラしながら、少年の言葉が頭の中で繰り返されていた。

”真実の愛だけが彼女をすくえるんだ!!”

白馬に乗った王子様が突然現れ、
呪いにかけられたあなたを真実の愛のキスで目覚めさせる、というような
ことは現実的に起こりません、残念ながら。

でも、あなたの大切な誰かが、
誰もが見過ごしてしまうような
あなたの”本当”をしっかりと見てくれ、
受け入れてくれ、
そっとでも強く抱きしめてくれるような、
そんな瞬間はまれに訪れます。

彼とお話をしていたあの時間は、
真実の愛に他ならなくて、
私が自分にかけていたひどい呪いの、
まだへばりついている残りかすのようなものを
じわっと溶かしてくれた気がします。

少年。
うん、そうだね。
彼女は、確かに、真実の愛に救われたみたいだよ。

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