「そうだ、村上さんに聞いてみよう」という本が好きでした。
それは、昔、村上春樹の期間限定的なホームページがあって、
そこで村上さんにメールで質問を投げかけて、彼のアンテナにひっかかったものには
村上さん自身がが答えてくれるというとてもステキな企画があって、
村上さんにいろんな、もうほんとうに色んな質問を投げかけるんですが、
それらに村上さんらしく回答するやりとりをまとめた本です。
私もメールしたことを覚えていますが、何を問いかけたかは覚えていません。
たしか、その頃はアメリカにいて、村上さんのHPを見るのが日課のようになっていて
私の寄りどころのような感じになってました。
私も村上さんに聞きたい!と思って、
私の投稿に返事がないかワクワクして待っていたものです。
たしかHPアドレスか何かがopendoorsというワードが入っていていたかと思います。
でも、もうHPはないし、あったとしても、私の問いや疑問が選ばれる確率はとても低いので、
疑問があっても村上さんに聞く訳にはいかないですね。
だから、私は、自分のブログに問いかけます。
すんなり答えてくれることもあれば、
探しても探しても答えてくれないこともあります。
でも、探しても探しても答えてくれないことは
これからなにか考える余地がある問題ということですね。
この”自分のブログ”という存在の不思議さをどう表現していいかわかりませんが、
ある程度記事がたまってくると、とても不思議な現象が起こるのです。
なんだか、こう、ブログなのに人格というか何かこう静かだけど圧倒的な存在があって、
信頼して問いかけるに値する相手になるんです。
ちょっとうまく言い表せないので、
是非、ご興味のある方は、しばらくブログを綴ってみてください。
こんなもんだろうと想像してたのとは全く違う世界が広がってるはずです。
