言い訳がなくなった先

言い訳はしちゃいけないとか、
愚痴は言っちゃいけないとかありますが、
私は、言い訳は言い尽くすべき、
愚痴もグチりたおすべき、と思う。

言い尽くして尽くして尽くしたら、いい加減、言い訳を言ってる自分も嫌になるし、
結局は、本当の自分で勝負するのが怖いだけ、というのがわかるからだ。

本気で挑戦して、自分の実力が大した事ないことが露呈したり、
うまくいかなかったりすることを恐れているために、言い訳で固めて結局何も行動しない。

何かが出来ない理由。うまく行かない理由。
ひとによってそれぞれですよね。
上司が悪い、忙しすぎる、お金がない、きれいじゃない、
頭が悪い、努力が続かない、自分には才能がない、旦那が協力的でない。
親に反対される、もう若くはない。。
よくわからないけど、もっといろいろあるでしょう。

とある案件で、私はもう当面言い訳がなくなってしまった。

今日は、上司と顧客訪問。
行きも帰りもいつも別々で、仮面夫婦のような私たちなのですが、
今日は珍しく、彼が「出るぞ」と言ってきた。
私は一緒に行かないものと思って全然準備ができてなかったので、先に行ってもらった。
帰りは、 いつも彼が「トイレに行くから先に帰ってていいよ」、という手法で別々に帰る。
今日もまた同じセリフが放たれたのだけど、客先での話が衝撃だったこともあり、
私は話足りなかったので、待ってます、と言った。

前から思っていたけど、オフィス外での彼は結構素直だ。
オフィスでは色々忙しくて、それが彼のサイコウに卑屈な面を引き出すのか大きななぞだけれど、
駅に向かう道、電車の中で、さっきまでの客先での話の続き、
来週処理するとある案件のこと、いろいろと話した。
沈黙を嫌ってぺらぺらしゃべってしまった、という理由もあるけどね。
オフィスではずっと聞きに行かなければと、延々先送りしていたことを
すんなり聞けて、アドバイスももらった。

ふと、彼が、「今朝の会議はおかしかったかな?」と聞いてきた。
いつも彼の行動言動にはほとんど異議ありなのですが、それに関しては良い事だと思ったので、
「いいと思いますよ」と素直な感想を言った。
すると、
「俺は、Aさん(彼の上司)には、いろんな手法で違うと思ったら違うとちゃんと言ってあげる。
色々と、俺がやってることでおかしいと思うことがあったら率直に言ってほしい。」
と言ってきたのだ。

正直、今の気持ちを言葉にするのは難しいのだけれど、
やはり、とてもうれしかった、ということが一つ。
それは信頼なしには言えないセリフだと思うから。
何を表現するのが難しいかというと、
なんか、言い訳がなくなっちゃったかも、と思ったから。
この何年か私の中で”仕事がうまくいかない理由”、”オフィスに行くのが嫌な理由”の
不動のナンバーワンでありつづけた彼との確執がなくなれば
もう、言い訳のほとんどがなくなってしまう。

それはとても良い事で、思わず笑顔になるんだけど、
言い訳がなくなった先の、自分の仕事ぶりがどうなるのか予想できなくて少し怖いのと、
これからどう仕事を展開していこうか?という武者震いのような、
とてもミックスした、ちょっとした興奮状態にある、という感じかな。

言い訳を言い尽くした向こう側が楽しみだ。

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