打ち上がる花火の美しさに心奪われていたとき、とあるセリフが隣の家族で
繰り返されてるのに気づいた。
“そんなお金、どこにあるの?”
嘆くでもなく、ふつうに言ってるのは
小学一年生くらいの女の子。
何かママがしゃべるたびに、
そのセリフでつっこんでる。
女の子はおしゃまさんだから、
色んなセリフを早々覚えるのよね。
きっと、ママの口ぐせなんだろうね。
でも、ママはあっけらかんとした、ほのぼの系の人で
そんなリアルなセリフを娘が繰り返し言っても
家族の雰囲気はほがらかだった。
花火という夢のような世界をみながら、
そうだよね、何をするにもお金がついてまわるよね〜。
と、小学生の女の子のセリフに共感しつつ、
花火が終わったら、休みがおわったら、
超リアルな生活がまた始まるわけで、
リアルに直面しすぎても、つまらないし
生きてる意味もよくわかんなくなるし、
その逃れられないリアルな生活を、
いかに自分で楽しくしてくかなんだな〜と。
そして、楽しくしてく装置の一つとして、
祭りや花火があるんだと思った。
