ムダ話という仕事術

仕事とは本当に人間関係だと思う。
”仕事が出来る人”と言われる人は、人間関係の達人であると言い換えることができると思う。

たとえば、AさんにBさんとCさんが同じ事を頼んでも、
Aさんの反応は頼んだ人との関係性によって変わってくる。
Bさんが頼めばすんなりやってくれるのに、
Cさんが頼めば、そんなの自分の仕事の範疇じゃない、まず上司に話を通してください、とか言われたりする。
だから、なるべくすんなり自分の仕事を手伝ってくれるように、周りを整えていかなければ、
日々の仕事はとてもやりにくくなるのだ。

私が、人間関係を円滑にするために、明確な意図を持って実践しているのは、”ムダ話”

特に、オフィスの場所が離れている人には、より一層意図を持って実践している。
なにも10分も15分も話し込んだりしない。
冒頭の1−2分だけ、挨拶がてら近況を聞いたり、自分の近況を話したり、
ホンマでっかTVで紹介されていたホンマでっか?な話題や、
電車の中で見かけた変な人の話、 ダイエットの話、時々フラの話もするし、
どこそこのケーキがおいしかったとか、宝くじが当たった時の妄想話とか、
時にグチを聞いたり、ねぎらったり、励ましたりと、内容はいろいろ。

他愛のない会話って、やっぱり気が緩むし親近感が湧く。
親近感が湧くと、困ってるその人を放置しておくわけにはいかなくなるのが人というもの。

先日、経理の人と話をしていて、私も関係しているとある数字をシステム入れ直すのに、
ITに頼めばすぐ処理できるものを、なんかこんがらがった方法をやろうとするので、
なぜITに頼まないのか?と聞くと、彼にとっては、”頼みづらい相手”らしく、
なんだか延々頼みづらい様子が語られたので
”私、あの人平気だから、私が頼むね”と言って、頼んだら、すぐ対応してくれた。
経理の人に対して、何をそんなにモジモジしてるのかなあ、と思ったけど、
私も、何かトラブルを抱えていて、あの人に聞けばすぐ解決策がわかるのに、
関係性があまりよろしくないから、聞けなくて、回りくどい手法でやろうとして、
変に時間がかかって、効率悪いなあ〜と嫌になるときがあるから、
みんなそれぞれ、避けて通りたいキーパーソンがいるんだろうなあ、と 。
そして、そういう人が少なくなればなるほど、自由度が増すわけです。

ほんの少しの対話、ムダ話。
続けていくと人間関係を円滑にするマジックになること間違いなし。
ただ、やはり時間は短く、が鉄則です。

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