最近、昔の景色ばかり鮮やかに目の前に広がって、
時々、この東京の景色が現実なのか何なのかわからなくなるときがあります。

電車の中で、オフィスで、気を引き締めていないと、
目の前に故郷の凪いだおだやかな海や、その海のきらめきや、潮の香り、
自宅へ続く込み入った細い路地や、
親戚のおっちゃんちのぼろぼろになったソファや（私のお古）、
景色は一気にハワイへ移って、
ハワイ島の知人宅への道や、空と空気、パーカーランチの緑や
このまま進んだらヒロについてしまうんじゃないかと心配するくらい
長い長いカイルア・コナからサウスポイントへの道のりや、
あの時となりにいたフラシス の空気や、
おっちゃんのお友達のお宅で一緒にごちそうになったステーキや、
いろんな事が、一気に目の前に鮮明にあふれてくるのです。

久しぶりに、遠くへ旅に出る時なのかもしれません。