ちょっと体調を崩していたわたしに、
アシスタントのかわいい女の子から、
「あんまり無理しないでくださいね。わたしにできることは振ってください」
と、サインが必要な書類にポストイットが貼ってあった。
このちょっとした気持ちが仕事を円滑にさせる。
仕事の進め方でいろいろと違う考えもあるし、
仕事に対するモチベーションも違うし、
何でも完璧にしないと気が済まない人、そうでない人、
振られた仕事だけを自分のペースでゆっくりやる人、
気が回りすぎて、すこし小姑のようになってしまう人、
人のことなんかどうでもいい人、
人ができていないことをきつい口調で責める人。
会社は、いろんなタイプの人が働いている。
正論では、仕事をちゃんとしてないのがいけないのだし、
会社は仕事をする場なので、仕事をちゃんとする人が正しい。
しかし、だからと言って、
ちゃんと仕事をやる人が、ちゃんとやらない人に対して
人としての尊厳を傷つけるような態度を取っていい、ということにはならない。
今日は、わたし自身のことではないけれど、
白黒つけられない状況にとても複雑な気持ちになった。
いや、白黒明らかだけど、こうだからこう!と進まない状況に
どうすれば、うまく行くんだろうとずっと考えあぐねている。
わたし自身、人をいらいらさせていたりしてるんだろうし、
逆に、何度お願いしても、単純な仕事をなのに一向にやってくれない人に辟易したりする。
忙しそうだなあと気兼ねばかりしていてもだめだし、
これはこうだよね?!なんでしないの?と正論で責めるばかりも
相手の心をかたくなにしてしまったりする。
まあ、なかなか難しい。
仕事をしているのは人だ。
仕事とは人を動かすことなんだとつくづく思う。
だから、最近は、積極的にアシスタントの女の子とムダ話をしている。
人と人が一緒に働いてるんだから、少しのゆるさ、遊びが必要なんだと思うし、
他愛ない話をすることで、親しみはわくものだ。
親しみが湧いたら、やっぱりその人のために、がんばろうと思うものだ。
かつての私が尊敬する上司に認められたくて必死でがむしゃらにがんばったように。。
ミスが多いし、抜けが多いけど、私はそのアシスタントを単純にかわいいと思っている。
彼女は私が持っていない能力を持っているし、そこがもっと生きるように成長してほしい。
多少のミスは私がカバーすればいい。まるで親心かな。。
ポストイットに 、それが少し通じてるのかなと、うれしかった。
だから、「うれしい。温かいことばをありがとう」と言った。
ちゃんと感謝の気持ちを言葉で伝えるのも、仕事をする上での 鉄則だ。
