雪の女神

こんな寒い寒い雪の日は、ポリアフに思いを馳せます。

ハワイの島々には、たくさんの神々の伝説がありますが、
ハワイ島(ビッグアイランド)に住む女神として有名なのが、
キラウェア火山に住む火の女神ペレと、
ハワイという一般的な常夏のイメージからは想像できない、雪の女神ポリアフ がいます。

ポリアフは、標高4205mのマウナケアという山に住んでいて、
とても美しい女神だったとされています。
(マウナケアは白い山という意味で、11月から3月くらいまでは、
山頂がすっぽり雪で白く覆われていることが多い。)

そのマウナケアに住むとされる雪の女神ポリアフを歌った
フランクヒューエット氏作詞作曲の「Poli’ahu 」では、
そのポリアフの悲恋の伝説を垣間みることができます。

フラレアvol.39に作者クム フランク・ヒューエット氏自身による
曲の解説があります。

その内容は、アイヴォヒクプアというカウアイ島のプリンスが、
絶世の美女とされるライエイカヴァイを探して旅する途中で
ポリアフと出会い、お互いに恋に落ちた二人ですが、
プリンスはそのまま旅を続けます。
探し求める美女に出会ったプリンスですが、思いは実らず、
その帰り道、ポリアフと暮らし始めます。
しかし、しばらくしてプリンス・アイヴォヒクプアはポリアフの元を去り、
戻ると言ったまま戻らず、マウイ島のハナで他の女性と結婚して、
ポリアフの元には戻りませんでした。

「Poli’ahu 」は、愛する人をマウナケアで待つ、ポリアフの悲恋の歌です。
クム ヒューエット氏は、この歌は悲しみばかりを歌っているのではなく、
心を痛めながらも最後には、ポリアフはアイヴォヒクプアを許し、
悲しみを乗り越えて生きて行く道を選ぶという、”許し”というハワイアンの価値観に根ざした、
人生のレッスンが表されてる、と語っています。

許し。。難しいです。。

でも、白い白い雪を見ていると、とても穏やかでピュアな気持ちになれました。

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