自分の手から何かを作り出す、生み出す感覚、ってとても大切だと思います。
フラでは、自分で衣装を縫ったりするのですが、
あの、ただただ無心にミシンをかける感じが好きだし、作り上げていく感じが好きだし、
また、自分の手から生まれてきた衣装を着て踊るのは、格別です。
踊ることもまた、形にはのこらないけど、美しい瞬間を自分で生み出しているんですよね。
どんなに下手でも、自分で生み出すことは、そういう時間を持つことは、
あちこち傷んだ自分を修復してくれるし、心の核をしっかりさせてくれます。
欲しいのは、鋼鉄のような、ぶつかってきたものをすべて跳ね除けたり、
逆にそれを破壊してしまうような強さではなく、
何かがぶつかってきても、揺れながら衝撃を弱めて受け止めたり、吸収してしまったりするような
木のような、しなやかなあたたかい強さじゃないでしょうか?
自分で何かを生み出している人は、
そういう、 しなやかな強さを持っているような気がします。
