つむぎあげる

先日、NHKのヒューマンドキュメンタリーで、染織家 志村ふくみさんが紹介されていました。
つむぎ織で、自由な表現を確立した作家。
自分で使う糸はすべて、自然の植物から染めたもので、
織物のことなどわからない私でも、とりこにされるほど、美しい色です。

86歳にして現役で、86歳にしてなお、”新たな色の世界”を表現したいという。
「異界に行きたいのよね」と語る。
この言葉に、私はぞくっとしました。
今は、紅を使っての新たな作品づくりに取り組まれているそうです。

平凡な主婦だったふくみさんは、離婚を機に自立することをせまられる。
そこで、選んだのがなぜか織物。
師匠もおらず、母親から習ったことを頼りに、子供二人を抱え30過ぎから始めた。
周囲の反対はやはりすごかったもよう。
でも、反対されればされるほど、織物のイメージがどんどんわいて来たそうです。

私も、生涯をかけてつむぎあげていくものを、そろそろ定めたい。
フラは、一生涯踊っていたい。
ただ、それは生徒として、という意味で一生続けたいのか、表現者として続けたいのか、
まだよくわかりません。

今年は、フラ以外にも何かいろいろな世界を見てみたいと思っています。
それは、みんなと一緒に表現するものでなく、
私”個人”として表現できるもの、がいいと思っています。

自分の手からつむぎだせるものを、持っていたい。
一生表現することを追い求めていたいと、ふくみさんを見て思いました。

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